パフォーマンス

人は生きている限りパフォーマンスをしなければならない場面が幾多もある。

 

パフォーマンスするのは別に恥じる事ではない。自己提示欲が強いだのナルシストだの、そんなことは気にしなくていい。気にするのは邪魔だと言われた時だけでいい。


親に褒美をねだる、面接で自己PRをする、自分はこんな奴なんだと体に隅を入れる、人よりおしゃれをする、恋人に好きだと伝える。どれもこれもパフォーマンスだ。


嬉しい一日はツイッターで自慢したっていい、不幸な時は辛いと叫べばそれでいい。
人はパフォーマンスして生きている。いつだって誰かに見てもらいたいんだ。


過去にファッションメンヘラについて俺は「重い衣装をわざわざ身につけて踊る、承認をめぐる病だ」と言ったが、別にファッションでもなんでも構わないと思う。
結局皆同じだと思う。人間は一人じゃ頑張ることすらかなわない。押入れの中で一人パフォーマンスなんてできやしない。生きるってそういうことだろう? 認めてもらえるその日までずっとパフォーマンスを続けるんだ。
たとえどんなに醜くい内容のものでも、中身が薄く感じられるようなものでも、浅はかなものでも、どんなものでもいい。


さあ踊ろう踊ろう、社会に踊らされてなんかいない。俺達は間違ってなんかいない。踊ろう。パフォーマンスするんだ。
生きるっていうのは、パフォーマンスの繰り返しだ。